SNSの4℃論争を見て書くことを決意
クリスマスシーズンになるとSNSでこんな話題が出ます。
クリスマスプレゼントに4℃(ヨンドシー)を贈るのはダメ!
リーズナブルな4℃を贈るなんてどうなの?
子どもじゃないんだから…
即メルカリ行き…
などというツイートが溢れているのを見ては
私は20代のときに付き合ったドケチな男を思い出します。
4℃だって新品をくれるだけいいじゃない!!
ちゃんと買ってくれるだけいいじゃない!!
当時を思い出し、いくつかのドケチエピソードを書いてみます。
当時の私にとっては4℃すらも憧れだったわよ(笑)
映画館で学生料金にしろとごねる!
ドケチ彼氏と付き合い始めの頃、映画を観に行きました。
もちろん映画館でジュースなど買わせてもらえません。
先に食品売り場で98円のペットボトルを買ってから向かいます。
もちろん自分のものは自分で支払い。
当然です。
ドケチ彼氏は1円たりとも多くは出しません。
食品売り場で飲み物を買えば安いのは確かなので、
私もそれには何の抵抗もなく付き合いました。
問題は映画館で起きました。
私たちは当時20代だったので、映画は大人料金です。
彼が私の一歩前に並びチケットカウンターへ。
2枚で購入してくれるだろうから後で私の分の料金を
渡そうとお財布を出して待っていました。
「大人2枚ください!」で済むはずの購入手続き。
随分長引いています。
何を言っているのだとよくよく聞いてみると
彼が驚くことを言ってカウンターの女性を困らせていたのです。
『1階に停めてある俺の自転車に高校時代の通学用の
ステッカーが貼ってあるんだ!だから学生料金でいいでしょう?』
もちろん大人なのだから大人料金を払わなければいけません。
それでも彼は粘ります。
『本当にステッカーを貼ってあるから!駐輪場まで来てください!
それを見れば学生料金にできるはず!!』
チケットの販売員さんを外に連れ出そうとしています。
恥ずかしいを通り越して呆れました。
その場を早く離れたくて横から2人分の大人料金を出しました。
そのとき、彼の口から出た言葉は
『ラッキー!!タダで済んだ!!』
彼の行動があまりに苦痛で“とりあえず”と出した2人分の料金。
超ポジティブな彼は出してもらえたと思ったのでしょう。
その後はご機嫌で映画を楽しんでいました。
この彼とはたった数回しか会いませんでした。
それでも、その度に出てくるドケチエピソード。
若き日の笑える思い出としていくつか紹介しようと思います。
ネックレスって1,000円もするの?
映画の料金でごねた彼がある日、ペアのネックレスでも買おうと言い出しました。
おぉー、ドケチな彼でもそんな思いを抱くことがあるのかと嬉しくなり、早速お店へ。
とはいえ、ドケチ。
数万円のものを買うとは思えません。
私が半分出すとしてもそれぞれ1万円かなぁ。
いや、ペアで1万円かなぁ。
それだとブランド店は無理だからショッピングモールの中にある
リーズナブルな雑貨屋さんにあるネックレスかな・・・。
それでも、お互いに気に入って「ペアだ♪」と嬉しい気持ちになれるならよい。
ブランドに興味のない私はそう思っていました。
ここなら確かペアで1万円しないものも売っていたはずだと店の前に立ったところ、
彼が店内で一番リーズナブルなコーナーを見始めました。
1つ1,000円。
ほほぉー、1,000円のネックレスにする気か。
まぁいいよ、気持ち気持ち。
と思っていた私に彼が言った一言は
『ネックレスって1,000円もするの?やめとこ!!』
えぇー!!!
1,000円のネックレスすらダメだった!!
拾った石に穴でも開けて手作りしなきゃいけないレベルでは?
結局、ペアネックレスは手に入らず、軽い首元で帰宅しました。
誕生日プレゼントは変色したお下がりネックレス
そんな中、私の誕生日がやってきました。
ドケチ彼氏がドヤ顔で持ってきたプレゼント。
破いたレポート用紙だかノートで包まれていました。
この時点で買ったものではないのが丸わかり。
恐る恐る開けてみると、黒くなったネックレス。
なにこれ…。
声も出ずに固まる私に、彼は満面の笑みで言いました。
『姉貴が使わなくなったネックレス!!』
元々はシルバー素材だったのでしょう。
ほったらかしにして硫化したんでしょうね。
誰がつけるかい!
そのままお返ししました。
ね??
4℃をもらえるだけいいでしょ?
金のかからない女だから好き!!
皆さんは恋人のどこが好きで付き合っていますか?
旦那さん、奥さんのどこが好きで結婚しましたか?
私は夫の誰に対しても態度が変わらないところに惹かれました。
仕事先の業者さんへもとても腰が低いのです。
『お金を払っているのだから俺は客だと偉そうにする人もいるけれど、
動いてくれる業者さんのお陰で俺らがスムーズに仕事ができるんだから、
感謝しなくてはいけない立場なんだよ。』
という言葉を聞いたときに心から尊敬しました。
・優しいから
・穏やかだから
・笑顔が素敵だから
・趣味が合うから
・外見
それぞれパートナーの好きなところがあるはずです。
私は当時の彼にこう言われました。
『何もねだらないし、
金の掛からないところが好き!!』
確かに私はブランド物にも高い化粧品にも興味なし。
自分が着飾るために動物の毛皮を奪いたくないので、
バッグは合皮、ファーはフェイクで十分だと思っています。
物欲もありません。
そして何より、人にねだらなくても買えます!
彼の言葉のチョイスが不器用だっただけかもしれません。
素直すぎるだけなのかもしれません。
だけど、なんだかよくわかんないけど悔しかったー!
まだいくつかエピソードがあるので、後編として残します。