面倒だったこと
独身時代、スポーツジムに通っていました。
私が通っていたコースは平日の通い放題コース。
楽しいことだけではなく面倒なこともいくつかあったので思い出話として綴ってみます。
縄張りのあるスタジオレッスン
スタジオレッスンは特に予約が必要なわけでもなく、
受けたいレッスンの時間になったらスタジオに入るスタイルでした。
私の行っていた平日の時間はおばちゃんやおじちゃんの多い時間帯。
おばさん達には縄張りがあるようで、“いつものメンツ”がいい位置を陣取っていました。
先生がよく見える位置や鏡がよく見える位置に常連のおばちゃん達。
スタジオの後ろの隅っこに新入り。
そんな感じで位置が決まっているので、
初めて行った人がいきなり前方や先生の近くに入り込むと
常連のおばちゃんに冷ややかな目で見られてしまいます(笑)
同じ会費を払っていて誰がリーダーとか任命されているわけでもないのに面倒でした。
教えたがりなおじさん
スタジオの縄張り以上に面倒だったのが教えたがりなおじさん。
スタジオレッスンに入って行くとすぐに近づいてきてご指導モードがオン。
他の会員さんを指さして
『あの子も最初は下手だったけど、俺が教えてあげたら
あそこまでできるようになった。俺が育てたようなものだ!』
とドヤ顔。
教えるのは先生の仕事では?
『最初はできなくたってとにかく止まらないこと!
繰り返しているうちにわかってくるから!』と隣でピーチクパーチク。
勘弁してくれよ・・・と思っていたらインストラクターが入ってきました。
それでも『まずはストレッチだから。見ながらやってみな!』
と話しかけてくるお節介おじさん。
しかし、ストレッチが始まった直後、そのおじさんが叫び始めました。
『いててててて!』と大声を出しながらのた打ち回るおじさん。
なんとストレッチで足がつってしまったようです。
あれだけ偉そうなことを言ってたのに?
他の会員さんを指さして俺が育てたようなものだと胸を張っていたのに?
そのおじさんはストレッチの時点で退室していきました(笑)
一人のおじさんから逃れられてもお節介おじさんというのは何人もいるものです。
スタジオレッスン中にこそこそっと先生の言ったセリフを繰り返し、
私の動きを見ながら『そうそう。オッケーオッケー』と言いながら頷くおやじ。
そういうのってすごく気が散るんですよね。
本人は決して嫌がらせをしている気持ちはなくて
「面倒を見てやってる」
「教えてあげてる」
と思ってるからなおさら厄介です。
見せたがりな男性
スポーツジムなのでタンクトップを着ているのはいいのですが、
タンクトップにピチピチのパンツで人の前に立ち、
ひたすらにポージングを見せつける男性も面倒でした。
最初は面倒くささを知らずに笑顔で会釈したり、
ポーズを決められるたびに「おぉー。。」とちょっと反応したりしていたのです。
でも、それをやってしまうともう相手は止まらない。
筋トレの極意を語り出す者。
筋肉を触らせようとする者。
人の体を観察してトレーナー気取りを始める者。
マシーントレーニングやジム内のフリースペースは
スタジオレッスンのようにリードしてくれる先生がいるわけではないので
面倒な人に掴まると逃げるタイミングが見つかりません。
その面倒臭さを体験してからは
「マシーンのコーナーでは人とは目を合わせない」をモットーにしていました。
もちろん、ロッカー内などでお会いした時に
爽やかに挨拶だけして終わる方も沢山いらっしゃるので、
そのような方とのコミュニケーションは楽しかったです。
楽しかったこと
先に面倒だった体験を書いてしまいましたが、
もちろん楽しかったことやよかったこともありました。
ここから先は通ってよかったことを書いていきます。
行くも行かぬも自分の自由
私が通っていたのは平日の通い放題コース。
よくある習い事と違って、何日行かなくても連絡など来ませんし、
誰からも注意もされません。
すべて自由なところがストレスフリー!
これが何曜日の何時からのトレーニングと決められていたら
絶対に続いていなかったと思います。
平日の契約時間の中であれば好きな時間に好きなだけ利用できたので楽しく通えました。
スタジオレッスンを好きなだけ受けられる
私が通っていたジムは契約したコースの時間内であればどのマシーンを使ってもいいし、
どのスタジオレッスンに参加しても良いシステムでした。
体調と気分が乗っていた日は一日で5つのスタジオレッスンを受けて
汗だくのへとへとになったこともありました。
ストレッチ、バレエ、ピラティス、ヨガ、太極拳、シェイプアップ、
ズンバ、エアロビクスなどなど。
たくさんのスタジオレッスンがあるので飽きません。
月曜から金曜日の朝から夜まであるスタジオレッスンを
別の教室で月謝を払って通ったら何万も行ってしまうけれど、
スポーツジムなら定額。
通えば通うだけ得だという意識が私を奮い立たせました(笑)
できなくても大丈夫なスタジオレッスン
私は子どもの頃にダンスやピアノ、水泳、習字、ドラム、塾など
数々の習い事をさせられていました。
月から日まで必ず習い事が入っていて休みがない子供時代でした。
それが苦痛で仕方なかった私は習い事なんてクソくらえと思っていました。
イヤイヤ行くから覚えられない、覚えられないから怒られる、
怒られるから余計行きたくない。
という悪循環でしかなかった習い事。
楽しさが1ミリもなかったあの頃。
それがスポーツジムのスタジオレッスンは雰囲気が違いました。
間違ってもいいから楽しく動きましょう!という雰囲気。
怪我なく終われれば御の字!というなんとも平和なレッスン。
途中で疲れたり、気分が乗らなくなったら黙ってスタジオを出てしまえば良いのです。
その自由な雰囲気があったので、今まで経験のないレッスンにも気軽に参加ができました。
お風呂だけ入りに行ける
いくら様々なスタジオレッスンがあって楽しいとはいえ、
人間誰しも動くのがだるい日だってある。
天気が悪くて気分が乗らなかったり、
生理前でなんとなく体が重かったりする日は動きたくない。
そんなときによかったのがお風呂とサウナ!
通っていたスポーツジムにはサウナとお風呂がありました。
洗い場やドライヤーも完備されていたので手ぶらで行くことができます。
運動をしたくない日にはジャグジー風呂で血行を良くして帰宅するなんてことも出来ました。
それだけでもすっきりできたので通っていてよかったと思えました。
ジムでお風呂に入ってしまえば自宅でお風呂を汲む必要がないので、
水道代、ガス代の節約にもなっていてここでも得した気分を味わえました。
名前も知らない人とのコミュニケーション
私の通っていたジムは一つのスタジオからプールの様子が見えました。
スタジオレッスンの合間に汗を拭くために教室の端に寄ると
プールで歩いたり泳いだりしている人がこちらを見ていることがあるんです。
手を振ってお互いにガッツポーズをしてエールの送り合い。
そんなほっこりする時間もありました。
プールの中にいた人のお名前すらわからないけれど、
その方たちと手を振り合うことでスタジオレッスンに
行くのも楽しみになりました。
様々な良いこと、面倒なことを書きましたが、
スポーツジムに入会していたときは明らかに体が軽かったです。
柔軟性も上がりましたし、何かをするために動くのが億劫という感覚になる日が
少なかったように思います。
コロナ禍も手伝って最近随分太ってしまったので、
スタジオレッスンが充実しているジムがあったら再び入会してみたいと思っています。