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愛犬の頸椎ヘルニア。鍼治療4回目。別の動物病院に転院。

目次

転院のきっかけ

こちらの記事にも転院を検討し始めたきっかけを書きました。

鍼をしてくれている先生が鍼に否定的。

『鍼で治っているというのは奇跡がピックアップされているだけだ!
手術をしてもダメな子や、もう手立てのない子が最後の最後にすがるのが
鍼治療だ。あくまでもサポート、おまけ。』
という先生の言葉で私は以下のようなことを思ってしまったのです。

「ということは、この先生にとっては鍼で治られたら都合が悪いのでは?
あれだけ手術手術手術と急かしていたのに、鍼で症状が緩和されてしまったら
自分の言ってることが間違いだったと証明してしまうようなものだもんね。」と。

鍼の専門医の診療の様子を見ると
脈拍をチェックしながらの施術をしているのに
今の先生は診察室に入ってきて
食欲などの話をしながらもう鍼をぷすっ。

喋りながらやっちゃいましょーって感じです。

ちょいちょいっと手で鍼を弾いて
はいOK!おしまい!

10分ほどで終わりです。

先生の発言がその雑な施術に出ているような気がしました。

同じ鍼を受けるなら私たち飼い主と同じ目線に立ってくれる
先生にお願いしたいと思い、転院を決めました。

4回目の鍼 問診&治療

予約の時点でセカンドオピニオンであることを伝えてあったのでスムーズでした。

今までに撮ったレントゲン、MRI、血液検査の結果、
飲んだ薬と期間、サプリメント。

治療の参考となるものはすべて持って行きました。

その資料を手書きでびっしりとカルテに転記し始める先生。

痛みがありそうか。
普段どの程度手足を動かすか。
など、細かく質問してくれました。

うちの犬は家では自力でトイレで踏ん張れるし、
自力で水に辿り着き、飲むこともできます。

ですが、とても怖がり。

病院に来ると腰が抜けてしまってまな板の上の鯉。

歩くことはもちろん、横になったまま遠くを見て動かなくなってしまいます。

その様子だけを見るととても重症。

でも、この子のいつもの性格なんです。

家での活動的な動画を見せても以前の先生は
『今は立つ様子がないし、こりゃ手術で早く取り除かないと』
と繰り返すばかり。

今回の先生にもあまり期待せずに動画を見せたところ、
その様子を見て様々な予測までしてくれました。

家で仰向けで寝るということは痛みがない時間もあるということ。

首の筋肉が固くなっているときは痛いんだろうけど
声を出さなかったのは耳が聞こえないから
声の出し方がわかっていないだけかもしれない。

トイレを自力で踏ん張り、
ふらつきながらも歩くのだからグレードとしては3ではないか。

私が「もうグレード4かと思った…」と言ったら
『何を言ってるの!右前脚と右後ろ脚の麻痺が強くでてるだけで
他は動くんだから3で留まれてるでしょ!』と声を掛けてくれました。

鍼に入る前に脈を確認し、
骨格を触り、膝が外れていることを見抜き、
それを元にも戻してくれました。

問診では過去に鍼治療を受けたわんちゃんの成功率のデータや
鍼で症状が治まる理由の資料、頸椎ヘルニアがどんなものであるか、
今後どんな流れで治療していくかの資料を見せてくれました。

疑問点をしっかり確認してから鍼のスタート。

鍼を刺してから電気も流していきます。

30分くらい電気を流していたでしょうか。

その最中も犬から目を離すことなく、
ずっと電流の強さの調整をしていました。

バウの反応とはというと、爆睡!

完全に脱力して夢の中でした。

終わって鍼を抜いてもらってからバウをゆさゆさ。

終わったよー!と声を掛けたら
『ここはどこ?おいらは誰?』というきょとん顔。

この様子を見る限りでは痛みは全くなかった模様。

気持ちよさそうだったので安心しました。

鍼では治ることはないのか聞いてみた!

サバサバした先生だったので、失礼を承知で聞いてみました。

「ヘルニアが鍼で治ることってないんですか?
手術をしてもダメな子がすがるのが鍼って本当ですか?」と。

そうしたらなんと、先生が笑いながらこう言いました。

『それ、〇〇先生が言ってた?
その先生のところから何人もこちらに来てるんですよ。
鍼を信用していない人が鍼を施術していることに
疑問を感じている人が多いんだろね。
そんなに手術をしたいなら鍼を診療科目から消せばいいのにね!』と。

やっぱり私たちと同じ理由で転院してる人がいるんだ!

で、肝心の鍼では治らないのか?という質問への答えは

『そんなに長期で通わずに治るから安心してください!』
とのことでした。

元気になった子に再度MRIを撮れとは言えないから、
飼い主さんは愛犬の体の中を見ることはできないけれど、
鍼によって血行がよくなり、自然治癒力が高まることによって
ヘルニア部分が元に戻っているのだとか。

人間でも、仕事を長期で休めないとか、
早く動きたいという人は手術を選択するけれど、
十分に休養期間を取れるのであれば安静にすることで
手術をせずにヘルニアを落ち着かせることができるそうです。

それと同じことが犬の患部でも起きるということ。

ただし!ということで一言付け加えられました。

『手術をしていると鍼の効果が著しく下がるから、
数回で治したければ手術をしてたら難しいですけどね!』と。


これを聞いて、慌てて手術をしなくてよかったと思いました。

素人の私は軟化症も恐れていました。

このまま進んだら軟化症が発症することもある?
と思っていたのです。

だから前の先生は手術を急かしているのかと思っていました。

今回質問してみたところ、
『ヘルニアが発症してからすぐに軟化症に進んでいくので、
今から突然軟化症になることはありません。
他の箇所にヘルニアが発症した場合はそれは分かりませんが、
今悪さをしているヘルニアに関しては慌てなくて大丈夫です。』
という言葉とともに、今後もしも別の箇所でヘルニアが悪さを始めて
軟化症になったとしても、その治療を積極的に行っている病院があり、
命を救う手立てがあることを教えてくれました。

鍼で適応できる病気は鍼、
手術が最適な場合は別の手術。

鍼第一、手術第一と考えを偏らせることなく、
“この病気にはあの治療”というのをしっかり持っている
先生だったので、安心できました。

自宅ケア

首まわりの筋肉がカチカチになり始めると震えが出て眠れなくなるので、
そういうときにローラー鍼を優しく転がしています。

顔周りや顎の下、肩や背中を転がしているうちに首の力も抜けて
再び大人しく寝てくれるようになります。

写真だととても尖っているように見えますが、
自分でも試してみたら痛いというよりくすぐったい。

犬が使っていないときは私が部屋に持ち込み、
美容パックをした上からコロコロしています(笑)



食事に混ぜて与えているのがニューロアクト。


椎間板ヘルニア・変形性脊椎症のためのシロップタイプのサプリです。

病院でビタミンB12の錠剤を出されたけれど、飲み込んでくれず、
こちたのサプリに切り替えとなりました。

犬にあげる前に少し味見したところ、
味は子どもの頃に飲んだシロップのよう。

キャップにもなるスポイトが付属しているので、
適量を吸いあげてフードに垂らすだけ。

独特な匂いがあるので最初は警戒していましたが、
茹でたササミにかけたらうまく染み込んでくれたので、
毎回完食できています。

鍼治療の期間は室内を少し歩く以外は安静。

その期間に犬が心地よく過ごせるように、
今後も先生と相談していきます。

費用

初診料 920円
鍼治療 6,000円
消費税692円

合計 7,612円

鍼の料金だけ見ると、今まで通っていたクリニックに比べるとお高めです。

しかし、かけてくれた時間は4~5倍。

1時間たっぷりと治療してくれて、
説明もしっかりしてくれたので満足です。

もし鍼で改善されなくても、しっかり診てくれていた先生となら
「これだけ頑張って治らなかったんだから仕方ない!」と言えると思うのです。

次回は金曜日が治療日。

焦らずに治療を続けて行こうと思います。

4回目の体調の変化と5回目の費用

今回の施術の後、
頸椎ヘルニアの特徴と言われる症状が徐々に改善してきました。

長くなったので別記事として追加しております。

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