正式にうちの子に
無事に譲渡が完了して保護団体さんを見送り、
ふとバウ子の姿を見たら首に大きいクッションみたいなものをつけてる!
ペット業界の最新のおしゃれ…?違いました!
手術の傷口を舐めてしまわないためのカラーなんです。
カラーと言えばプラスチック製でぶつかるとカサカサ鳴るアレを想像していたので、
こんなに可愛い商品があることに感激!
クッション性があるから壁などにぶつかっても身体への衝撃がなさそう。
つけられている本人も落ち着いてる。
去勢手術の抜糸をせずに来るというから少し心配していましたが、
かわいいカラーのお陰で見た目も明るくて、見るたびに癒されました。
譲渡初日の様子
我が家に到着してから数分は部屋の中を探検していたバウ子。
さすがに初日からはしゃぐ元気はなかったようで、
その後は部屋の隅っこで小さく丸まっていました。
クッションとタオルを差し出してみたら素直に寝た。
かわいい♪
けれど、表情はというと口角が下がっていて不安そう。
目も左右に泳いでいて、常に頭上を気にしている様子。
初めての場所に突然連れて来られたんだから当然。
初日はあまり構わずに、お水とご飯と寝床だけを提供してそっとしておきました。
もう成犬。
警戒心が強いと言われているペキニーズ。
果たして仲良くなれるのか・・・。
一瞬そんな不安が頭をよぎりましたが、鼻ぺちゃのお顔があまりにも可愛くて、
そんな不安なんて2秒で吹き飛んだのでした(笑)
寝始めた直後は落ち着いていたバウ子。
その日の夜中からしばらくは大変でした。
保護犬の過去はわからない
落ち着いて寝てくれると思っていたバウ子に異変が。
夜になると悲鳴をあげて部屋の中を右往左往。
撫でてみると一瞬落ち着くものの、やっぱりすぐに悲しそうな声を上げ始めます。
その声を出しているときは目を泳がせて天井を見回し、頭上を警戒している様子。
子犬のときから育てていればその子の成長の過程がすべてわかるけれど、
成犬で譲渡された保護犬だとその子の過去は一切わかりません。
私にできることは「大丈夫だよー」と声を掛けながら体を撫でることだけ。
そんな日々が1ヶ月弱続きました。
夜になると悲鳴を上げて落ち着かないバウ子も
トイレは完璧でした。
水もお皿ではなくてペットボトルタイプのこれでも飲める。
家庭犬としてしっかりしつけられていたのかもしれない。
バウ子の過去を知る術はないけれど、日常のちょっとした行動によって
前の飼い主さんの存在を感じることがあります。
できれば以前の飼い主さんに最期まで一緒に暮らして欲しかったと思う気持ちと、
もしそうなっていたらバウ子には出会えていなかったのだと思う気持ち。
毎晩悲鳴を上げながら何かと闘っているバウ子を眺めながら
様々な思いが浮かんでは消えていく。そんな毎日でした。
保護犬の過去はわからないけれど、
未来は一緒に作ることができる。
そばにいて、ご飯とお水をあげることしかできないけれど、
この家に来て幸せだったと犬たちが思ってくれることだけを目標に
共に暮らしていきたいと思っています。