元同僚からの突然の食事の誘い
2018年頃のお話です。
今までは「今度飲みましょうね!」の“今度”が一生来ない
社交辞令のLINEのやり取りをしていた元同僚から突然連絡が来ました。
当時働いていた3人で飲まないか?と。
珍しいこともあったもんだ、こういうときは大抵は宗教かマルチの勧誘だったりするのよね
なんて思いながら行ったら予想通り!
友達に契約させたら小銭が入ってくるという副業を紹介されました。
突然出されたパンフレット
待ち合わせ場所に着いたら先に勧誘者の男性(以下Yさんと書きます)がいました。
もう一人の女性(以下Nさんと書きます)は仕事中で少し遅れてくるとのことでしばらく待つことに。
待っている最中からYさんは落ち着きがなくてニヤニヤしていました。
『お金欲しくないですか?働かずに欲しいと思いません?』
そんな質問ばかりを私に投げかけてはニヤニヤニヤニヤ。
その時点で何かのビジネスの勧誘でもしたいんだろうと確信しました。
Nさんも店にやってきていざ3人になったら早速Yさんがパンフレットを出してきました。
人を入会させるとチャリンチャリンとお金が入る?
Yさんが言うには、入会金1万円と毎月4,000円を払い、
友達や家族を入会させたら数百円がチャリンチャリンと入ってくる!
らしい。
『報酬振込み時は手数料と寄付が必要だけど、
誘った人が会員でいる限り自動的に小銭がチャリンチャリンと
お金が入ってくるから!』
と目をギラギラさせて熱弁しています。
チャリンチャリンというワードがお気に入りのようで、
チャリンチャリンチャリンチャリンを繰り返すY氏。
なんだろう、イライラしてきた。
説明で聞いたシステムだと、
入会金と月会費を取り返すだけで何人に紹介しないといけないの!?
思わず、
「入会金も会費も無料なら小銭チャリンチャリンでもいいけど、
入会金と12カ月の会費で5万円を超えるわけでしょ?
それに報酬支払時には寄付と手数料?
それなら小銭チャリンチャリンじゃ嫌だわ。
一人紹介したらお札バッサバッサくらいのバックがなきゃ!」
と言っちゃいました。
一緒にパンフレットを見ていたNさんは大笑いして私の意見に賛同していましたが、
勧誘していたYさんは見る見る不機嫌な顔に。。
カモが逃げてしまうと思って焦ったんでしょうね。
月4000円払ってもそれ以上の福利厚生を受けられるから得だと続けます。
そして、在庫を抱えなくていいから何のリスクもないんだと言い張ります。
福利厚生を受けられる?
その福利厚生はお掃除サービスやスーツなどが割引価格で買えたり、
結婚、出産、子どもの入学、卒業など、人生の節目でお祝い金をもらえたりというもの。
Nさんは子どもがいるので子供の入学、卒業のお祝い金に食いつきました。
しかし、額を聞いて一言。
『やっす!!これなら自分で貯めてた方がいいわ!』
確か5,000円。
その他の商品やサービスの割引率も低い。
2%オフとか。。
正直何の魅力も感じない。
在庫を抱えなくていいからリスクはないと言っていましたが、
何の魅力もない特典のために4,000円を払い続けるなんて相当なリスクじゃない?
これなら会費なんて払わずに毎月自分で4,000円を貯金してた方がよっぽどいい。
はっきりと断って帰宅しました。
帰宅後も続く勧誘のLINEと断り文句
勧誘を断って帰宅してからもしつこいLINEは続きます。
「たとえ儲かる話だとしても、友達に対してお金の関わる話題は出したくないんです!」
と断っても次の日には再び勧誘のLINE。
『今やらないと後悔しますよ!僕はこのビジネスで数年後には金持ちになっています。
一緒にその道を歩みましょう!』
それに対して私は返信しました。
「稼げるというのならまずはYさんが大金持ちになってください。
そのときは私はハンカチを噛んで悔しがりますから、ぜひ報告をしてください。
楽しみに待っています。」
儲かると言っていた勧誘者Yのその後
「稼げるというのならまずはYさんが大金持ちになってください。
そのときは私はハンカチを噛んで悔しがりますから、ぜひ報告をしてください。
楽しみに待っています。」
私のそのLINEを最後にYさんからの勧誘は止まりました。
そして現在2022年。
あれから4年経過しました。
その4年間、YさんのLINEのタイムラインには時々投稿がありました。
その内容は
・ビジネスがうまくいかない
・誘っても入ってくれる人がいない
・金がない
・奥さんと親を入会させたから毎月の出費が大きい
・仕事のかけもちを始めた
・夜勤もしてて寝る時間すらない
・とにかく金がない
・ペットが病気になったけれど治療費がないから亡くなるのを待つしかない
毎回毎回ネガティブなことばかり。
どうやらこのビジネスでは全く稼げなかったようです。
本当に稼いでいる人もひと握りはいるもかもしれません。
でも、私はお金をもらうために同僚や友達を使いたくはない。
恐らくYさんは私やNさんを仲間としてみていたのではなく、
金儲けの道具として見ていたのでしょう。
じゃなかったら誘えませんよね。
お金では買えないものを大切にして過ごしていきたいと改めて実感しました。