いつでもしょんぼり
バウ子を保護してからの1年はバウ子の寝顔か
しょんぼりした切ない顔しかみることがありませんでした。
元々このような顔なのか、環境の変化に馴染めていないのか・・・。
楽しい気分のときの犬は目を細めて口角も上げて笑うのに。
何か不安なことでもあるのかしら。
人間でも楽しくない時に笑えと言われても無理だから犬もきっとそう。
とにかく信頼してもらえるように毎日のコミュニケーションを大切にしよう。
慌てない慌てない。そう自分に言い聞かせながら平常心でお世話を続けました。
突然の笑顔
私は犬のシャンプーはなるべく家でします。
トリマーさんに任せてしまえば楽ではありますが、
自分でやることによって
・体型の変化
・皮膚の変化
・腫瘍の有無
・脱毛の有無
などの犬の身体の状態を指で感じることができるので、
とても大切なスキンシップの時間になっています。
バリカン負けしてしまうので私がカットもします。
バウ子が常に散切りなのは申し訳ないのですが、
痒がる姿を見るよりは良いので自宅にこだわっています。
ある日のシャンプー後、ドライヤーをして洋服を着せたら
『バァーーウ!!』と鳴いてこっちを見て口角を上げました。
目も細くしてご満悦なご様子。
今までのしょんぼり顔が嘘のように明るい顔をしながら部屋の中を走り回ってはしゃいでいる。
シャンプーしてさっぱりしたのが嬉しかったのでしょうか。
保護犬と暮らしていると思うように懐いてくれなかったり、
過去が分からない分、対処の仕方に迷ったりすることもありますが、
根気よく向き合っていると必ず気持ちが通じ合う瞬間があるのが嬉しいです。
この笑顔をきっかけに、バウ子の私への態度が変わりました。
寝るときの変化
今まで飼った犬は私が布団に入ると当たり前のようにやってきて同じ布団で寝ていました。
枕を半分こしたり、私の腕枕で爆睡したり、朝まで一緒。
バウ子はというと、昼間はある程度懐いて近づいて来てくれるけれど寝るときは一人。
寝るときは無防備になるから安心できる場所で一人で寝る方が落ち着くんでしょうね。
犬と寝るのはあまりよくないことだとも聞くし、これはこれでいいのかも。
一緒に寝たい気持ちをぐっとこらえて私も一人で就寝していました。
バウ子が笑ってから距離が近くなったような気がしていたある日、
いつものように一人で寝ていたら何かに顔を撫でられました。
そして軽くぺちぺち。
誰!?
目を開けてみたらバウ子じゃありませんか!
私が起きたのを確認すると、私の首元に枕にして・・・寝た!!
バウ子が一緒に寝てくれてる!!
動いたら驚いて離れてしまうのでリアクションはできなかったものの、
顔のニヤニヤが止まりません。
待ちに待ったこの日。
やっと信用してくれた。
そう思えた瞬間でした。
それからというもの、私が布団に入るとついてくるようになり、
今や仰向けでイビキをかく毎日です。
寝ているときにぶつかってしまっても起きることなく熟睡。
保護犬との生活は本当に一歩一歩ゆっくりとが大切だとわかりました。
懐いていないと感じている期間でも犬は飼い主のことを観察し、
この人を本当に信用しても大丈夫かを見極めているのだと思います。
私と一緒に寝るという決断をしたバウ子も勇気を振り絞ったのかもしれません。
飼い主が信頼してもらおうと必死なのと一緒で犬もその環境に馴染もうと必死。
いつかは分かり合える日が来るのだから焦る必要などないと実感した瞬間でした。
※犬と寝るときの注意点※
犬と寝る際にはデメリットもあるのでご注意ください。
・寝返りなどで踏んでしまう
・ダニ
・ノミ
・抜け毛
・人獣共通感染症
様々な危険があります
いくらわんちゃんが可愛くても、口は舐めさせない等の注意は必要です。
・私も犬と寝ているのでシーツや枕カバーは毎日洗濯。
・口や傷口は舐めさせない。
・散歩後はシャンプーとブラッシング
できる限りの対策はしています。
大切な愛犬との生活で辛い思いをすることがないように気を付けて楽しい思い出を。
2021年も素敵な1年となりますように。